肺結核後遺症、肺気腫、じん肺、間質性肺炎など肺の疾患はいろいろあります。
しかもこれらは治ることはない病気であり、肺炎などを繰り返すことにより肺が悪くなっていく可能性があります。ですから肺の悪い方は風邪などにも気をつけて肺炎にならないように注意する必要があります。
また、医師も配慮して治療を行われなければなりません。
しかし、肺が悪くなると酸素の取り込みが低下し、やがて酸素欠乏状態になってしまいます。このようなときは酸素の吸入が必要になります。現在の日本では病院だけではなく、家庭でも必要な場合は在宅酸素療法が行えます。
ところが、常に酸素吸入をしながら生活することに対して拒絶感を持たれる方もみえます。実際、酸素を吸入することにより息苦しさがあまり軽減されないこともある為です。たしかに酸素療法の効能として呼吸苦の改善がありますが、最も重要な効果は自覚症状とは別のところにあるのです。